よく言われる高気密･高断熱の誤解
『高気密・高断熱住宅』って何？・・・
という語句自体知らない方もいらっしゃるでしょうし、関心のあるものの良く分からないという方もいらっしゃると思います。
でも、それは当然なのです。
なぜなら、日本では、この『高気密・高断熱住宅』という語句についての定義・基準というものが存在しないからです。
あるハウスメーカーでは、アルミサッシを二重にしただけで、高気密と言ってみたり、グラスウールを厚めにしただけで高断熱と宣伝しているのが現状です。
さらに悪いことには、そのような住宅が現在も多数建てられているために
「高気密なんてちっとも良くない」
「空気が悪くて息苦しいだけだ」・・・という誤解や
「気密を上げたら、結露がひどくなった」
「暖房費が以前の住宅とあまり変わらない」
などの誤解が発生していることです。
本物の高気密･高断熱の4要素
厳密な意味で『高気密・高断熱住宅』と呼べるのは、下記の4要素を満たした住宅のみとなります。
高気密住まいの内部空気環境と外部空気環境の完全な遮断 |
高断熱住まいの内部温度環境と外部温度環境の完全な遮断 |
冷暖房内部空気環境の快適な居住温度および湿度 |
高換気室内温度を変化させずに、内部空気環境をクリーン化。結露から住まいを守る |
本物の「高気密・高断熱」が実現する7つの快適な暮らし
1.冬暖かく、夏涼しい夏の太陽を遮り、冬は陽を呼び込む庇（ひさし）の効果は、住宅の断熱設計にとって大切な要素。高気密・高断熱住宅の性能が外部の温度を遮断するため、さらにその効果は増長されます。また、通風設計も重要な要素で、穏やかな季節に自然の空気の流れを家に取り込むことも快適に住み続けることの要素になるでしょう。 |
2.冷暖房費が安い壁や開口部から熱が逃げないので、室温があまり変化しません。このため冷暖房機器をガンガンと使わずにすみ、光熱費は安くあがります。 |
3.静かに安眠できる室内の気密を高くすることは、室外からの騒音の遮断につながります。 |
4.空気がいつもキレイ機械換気により、室内に常に新鮮でクリーンな空気を循環させます。 |
5.健康に過ごせる結露の発生による木材の腐食がありません。また、カビ、ダニも発生せず、杉花粉などの侵入もフィルターでカットします。 |
6.高齢の方にやさしい冬、廊下や洗面所、脱衣所など人のいない場所も温度差がなくヒートショックの心配がありません。また、フローリングの上も素足で歩けます。 |
7.少ないエネルギーで全館冷暖房を実現屋根まで続く吹抜けを採用した開放感のある間取りでも、少ないエネルギーで全室の冷暖房が可能です。冬や夏でも家族が冷暖房機のある一室のみで生活するのではなく、家全体を常に快適に活用できる生活が実現します。 |
高換気室内温度を変化させずに、内部空気環境をクリーン化。結露から住まいを守る |
本物の高気密・高断熱住宅とよくある住宅の比較
よくある住宅 |
本物の高気密・高断熱住宅 |
|
・隙間風が気になる |
・各部屋の温度差が少ない |