オール電化住宅とは、割安な深夜電力を利用しながら、暖房・給湯・調理器などの熱源を電気で一本化した住宅のことです。
従来方式では灯油・ガス・電気などの複数の熱源を利用するのが一般的でした。
しかし、近年の住宅の高気密・高断熱化と、割安な料金制度の後押しもあって、オール電化住宅は順調に普及し、東北では既に累計19万戸以上にもなっているとの事です。
現在、当社でもアキレス外張り工法住宅のほとんどが、熱源を全て電気でまかなうオール電化となってきております。
施主様との打合せにあたり、アキレス外張り工法住宅(当社仕様/高気密・高断熱住宅)を建てることが決定した後は、熱源を何にするか?すなわちオール電化か従来方式か?はたまた別熱源か?を決めなければなりませんが、やはり迷われる方がほとんどです。
イニシャルコスト・ランニングコストの比較、使い勝手、メンテナンス、安全性などいろいろな比較検討要素があると思われますが、詳しい話は各雑誌にお任せすることにして・・・、ひとつだけこのコラムでお伝えしたいのはオール電化住宅の電気料金が安い・高いは住宅本体の断熱性能に起因するということです。
はっきり言うと、高気密・高断熱住宅と宣伝しつつ、隙間だらけで、断熱性能が低い建物は暖房負荷が大きくなるため、電気代がかかってしまうのも当然といえます。
ちまたで、『オール電化で家を新築したけど、電気代がかかって大変だぁ!高気密・高断熱で建てたはずのに・・』という話を良く耳にしますが、その原因は、オール電化が悪いわけではなく、ほとんどが住宅性能が低いためです。
小さい熱量で家全体を全館暖房し、なおかつ電気料金(ランニングコスト)がかからないようにするには、本物の高気密・高断熱住宅を求めることが大事です。