ほとんどの人にとって、住宅が一生涯のうちで最も高価な買物ではないでしょうか?
その割に、その住宅の中身をよく知るための説明や、住宅同士を比較するための情報が少ないのでは、と思った事があります。
例えば、自動車の場合は、エンジン、排気量、トルク、燃費、そして価格にオプション品と、明確な同一基準のデータや資料が存在します。
一般ユーザーの方も、カタログを取り寄せ、比較検討し、さらに試乗する事もできる。
でも、住宅に関して比較したいと思ったとき、各社施工方法も違うし、内外部にどんな材料を使用していて、どこまでが本体(基本施工)で、どこからがオプションなのかも、分からない。
まして試乗(?)することもできないし、モデルハウスを見ても、お客用にただ豪華に作っていて全く生活感が感じられない。
日々、新しい施工方法やハウスメーカーが乱立する中で、一般ユーザーの方々にとって、大変難解なのが、住宅産業ではないでしょうか?
後悔しない家造りをするためには、やはり、施主様自らが十分に住宅について勉強することが必要だと思います。
例えば、200万円の車を買うのに1ヶ月検討したとしたら、2000万円の住宅を建てるのに10ヶ月勉強するぐらいの気持ちがあってもいいのでは?
私も設計をやっていて、すごく勉強なさっている施主様と打ち合わせをするときは、やりがいもありますし、いろいろ意見を交換して完成した住宅は、やはり施主様ご本人の満足の度合いも違うものです。
より良い、納得のいく住宅を建てるには、努力を惜しまずに!です。